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2010.07.26 Mon 縄グルメの理由 パートⅡ

梅雨も明けて夏本番!!
暑い日が続きますね^^;
前回のエントリーの続きをお話したいと思います。

SMプレイの安全性について、改めて考えさせられるきっかけになった出来事がありました。
それは、本格的に縛られるようになって2ヶ月くらいたった頃。
知人の紹介で行ったとある場所でのこと。
知人の知り合いの、ある縛り手さんに縛って頂いた時のことです。
知人が縛って貰っているのを見て「大丈夫かな・・・」と思い縛ってもらう事になりました。
当時、吊られる経験は多分5回目くらいだったと思います。
その縛り手さんとは初対面でした。
少しお話をした後、縛ってもらうことになり
高手小手から、平行吊りだったかと思います。
縛られている間には、異変はほとんど感じませんでしたし、
吊り上がってからも、特に意識できる「強い痺れ」や「痛み」を感じることはありませんでした。
吊ってからどのくらいで下ろして貰ったのか、自分では良くわかりませんでした。
鞭打たれている時間が長かったのかもしれません。
平行吊りから下ろされて、縄が解かれた時。。。
初めて自分の右手に起こっている異変に気がつきました。

右手首から下が全く動かない

本当にびっくりしたし、ショックでした。
以前知り合いのM女さんに
「吊られて事故になって、お箸も持てなくなることがあるんだよ」
と聞いたことがあり、
その時は、全く実感も湧かなかったのですが・・・・
こういう状態のことだったんだと初めて気がつきました。
右手がダラリとしていて全く上がりませんでした
とにかく自分の右手がどうなってしまったのか???
どうしたらいいの??
頭の中はパニックでした
仕方がないので、家に帰ってネットで検索しながら
自分の右手に起こっている異変を調べました

「とう骨神経麻痺」

私の右手はどうやらそうなっていたようです。
ネットで見ると、
「末梢神経の損傷で、通常は、長時間腕などを圧迫することで起こるが
入り所が悪いと5分程度の圧迫でも神経の損傷が起こり、神経麻痺をきたす。」
とありました。
効果的な薬もなく、リハビリも意味がないとも書いてありましたが
とりあえず、自己判断は危険なので整形外科へ行きました。
ちなみに、神経麻痺の場合は「神経内科」か「整形外科」の領域になるようです。
診断は、ネットで調べた通りでした。
効果的な薬は何も無く、
リハビリしてもほとんど意味が無いと言われました。
気休め的に貰った薬はユベラ、メチコバールという血流を多少良くするものでしたが
「末梢神経は1日1ミリしか回復しないので、数センチの神経損傷でも完全に回復するには数ヶ月かかると考えた方が良い」と医師には言われました。
結果的に日常生活に不自由がない程度に回復するまでに、
私の場合は3ヶ月。
完全に治ったと自分でも思えるまでには半年かかりました。
利き手を負傷したので、
箸も、グラスも持てないし、
鉛筆も持てないし、もちろん字も書けない
車の運転も不自由でした。
緊縛に限らずSMは危険を伴う行為ですが
自分が事故にあってみて初めてその本当の意味がわかったような気がします。
全く縛れない受け手の私が言うのもおかしいのですが、
どんなに上手な縛り手さんでも、事故が起こる危険は0ではないと思います。
緊縛する時、特に吊りをする時、
「縄をかけてはいけない場所」があります
縛りを習い始める方、また受ける方も、
一度、神経の走っている箇所を
人体の解剖生理で確認することをお勧めします。
事故が起こると、受け手も縛り手もやはり嫌な思いをしますし、
事故が起こっても縛り手さんには伝えず、黙って我慢してしまう受け手さんも多いのではないでしょうか。
そんな事態を避けるためにも、
安全に縛る、縛られるということを
一度考えてみたら・・・と個人的には思っています。

Staff Nanami